夫婦の「最後の10年間」私たちはここで失敗した

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曲がりなりにも、うまくやっていたはずだったのに

●最後までいがみ合って終わるなんて
●子どもに、孫に、何を期待していたんだろう
●自宅を売ったことへの後悔は、死んでも消えない
●田舎暮らし それは夢のままのほうがよかった
●夫に、妻に内緒でやった投資が地獄のはじまり
●最後は必ずひとりになることを忘れていた

定年退職に病気や介護と、この先の人生は変化の連続だ。ひとつ判断を誤れば足を掬われ、悲惨な晩年が待つ。今、夫婦が何をして、何をすべきでないか。それさえ分かれば、同じ轍は踏まずに済む。

給付金が出ない!

 昨年1月、鶴田美紀さん(77歳・仮名)は、初めて夫の書斎の一番上の引き出しをあけた。夫(79歳)が肺がんで入院し、妻の鶴田さんが印鑑や通帳などを取ってくることになったのだ。

 不動産の権利証や印鑑登録証明書など重要書類を確かめながら、鶴田さんは「医療保険の書類もある」という夫の言葉を思い出した。確かに、古い保険証券があった。



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