滝久雄という「令和の政商」[短期集中連載]第3回 菅義偉を引き寄せた「牛肉と鉄道」

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楽天・日本郵政の提携から
GoTo疑惑まで、
あらゆる問題に顔を出す男の正体

ぐるなびを創業した滝久雄は、菅義偉総理と親しい仲といわれるが、ふたりの接点は、一体どこにあるのか? 滝家がビジネスを展開させる過程をたどって見えてきたのは、意外な出来事だった。

森 功(ノンフィクション作家)

前回までのあらすじ/「ぐるなび」の創業者・滝久雄と菅義偉総理は昵懇の間柄と言われる。そんな滝の父・冨士太郎は「最古の週刊誌」を創刊して賛助金を得るなど商才に長けており、滝もその後を追って政財官に食い込んでいった。

気にいらない息子

 五島慶太は首都圏の私鉄買収やリゾート開発に乗り出し、現在の東急グループの礎を築いた。西武グループの堤康次郎と路線争奪を繰り広げた「箱根山戦争」は、今も鉄道業界の語らい草となっている。



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