[永田町ドキュメント]二階vs.安倍 五輪中止を巡る「最後の暗闘」

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この夏、敗者のどちらかが永田町を去る

嚙み合わなくなった歯車は決して元には戻らず、破砕するのみ。史上最長の政権を運営し、支えてきた両者がついに、全面対決に至る。どちらかが倒れ消え去るまで、この死闘はもはや止まらない。

幹事長をクビにしてやる

 6月のある日のこと。自民党幹事長・二階俊博は、日本料理店での食事に同席した配下の議員にボソリとこう呟いた。

「俺はケンカも天ぷらも大好きなんだ。どういう揚げ方をしても変わらない。違うのは(天ぷらのほうが)衣を被っていることくらいだな」

 謎かけのような、二階のこの呟きを伝え聞いた他の議員らの間には、ざわざわと動揺が走った。



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