[巻頭大特集]「在宅ひとり親」のために子どもがするべき準備 してはいけない手続き

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介護・相続・銀行・片付け・家の処分

ちゃんと食べているか。風呂に入れているか。倒れていないか――。心配してばかりでは始まらない。ひとり暮らしの親をうまく支えて、悔いのない別れを迎えるために、今すぐやるべきことがある。

【Ⅰ】
すべて、子どもがやらなければなりません
ひとり暮らしの老親の
「死後手続き」は
こんなに過酷だった

 祈るような思いで金庫の扉を開ける。岡山県在住の金森義雄さん(69歳・仮名)は先月、ひとり暮らしをしていた93歳の父親を見送った。

「ずぼらな父は『遺言書を書いてくれ』と頼んでも『そのうちな』と言い続け、結局何もしないまま脳梗塞で意識を失い、ポックリ逝ってしまいました。実家の2階にある金庫の中に、もしかすると何かあるんじゃないかと思ったのですが……」



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