[巻頭大特集]人生の最後を人に頼らず生きる準備 [第1部] 夫婦で「最後のおカネ」を守りきる

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子どもも親戚も、助けてくれなかった

間違えたら、地獄を見ます

この世は厳しい。他人に期待して不幸な目に遭っても「自己責任」と言われる。だが裏を返せば、あなたしだいで残りの時間を素晴らしいものに変えることもできる。最後の瞬間まで自立して生きた人こそ美しい。

【1】
きっとなんとかしてくれる
その考えが甘かった
子どもは最後には
「他人」になってしまうんだから

仕事と介護の板挟みで

「お母さん、ごめんなさい。介護を続けていくのはもう限界」

 電話越しに、娘が泣いている。誰よりも頼りにしてきたひとり娘に見放されてしまった――。奈良県在住の坂本芳子さん(76歳・仮名)は現実を受け止めきれずにいた。



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