[死が怖くなくなる大特集][第1部]死後、人はどこへ行くのか

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《おことわり》本誌5月1・8日号の特集記事「死後、人はどこへ行くのか」において、佐藤雅彦氏のコメントに事実とは異なる部分がありました。訂正し、謹んでお詫び申し上げます。「週刊現代デジタル」では、完全に修正した上で差しかえたコメントを掲載しております。

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死後の世界は存在するのか/「臨死体験」と「お迎え現象」でわかったこと/「存在が消える」「無になる」とはどういうことか/死の恐怖に人類はこう立ち向かってきた/「輪廻転生」と「生まれ変わり」は本当にあるのか/天国はどのようなものなのか

死を考えることに後ろ向きになってはいけない。穏やかな気持ちで最期を迎えられるのは、少しでも死について思索を重ねた人だけだ。

【1】
臨死体験が教えてくれた
「存在が消える」
「無になる」とは
こういうことだった

「死んだらどこへ行くのかという質問をする人は多いです。そういうとき、たいていは『自分の心がどこに行くのか』という意味で聞いているのではないでしょうか。心とは、呼吸や循環と同じように人間が持つ機能の一つに過ぎません。死ねば、消えてなくなるだけ。そう考えたほうが気分は楽になるはずです」

 こう語るのは、解剖学者の養老孟司氏だ。



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