[巻頭大特集]65歳すぎたら自宅を売ってはいけない

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最後の「家じまい」で間違える人が続出中

「住めば都」と笑えたのは若い頃だけ。歳をとってから家を手放した人から聞こえてくるのは、後悔の声ばかりだ。最後まで自宅で過ごすために、やるべきことと、やってはいけないことを知っておこう。

【1】
戻る場所は、もうないのに
高齢の夫婦が家を売ると、必ず後悔します

なぜそこで焦った

 東京・池袋から電車で40分、埼玉県西部に高野義男さん(76歳・仮名)の自宅はあった。30戸ほどが集まったミニ・ニュータウンで、庭で家庭菜園を楽しむこともできた。ここで育った子どもたちも大学進学をきっかけに巣立って行った。

 そして3年前、高野さん夫婦は、40年の思い出の詰まった家を手放す決断をした。移った先は、駅近の中古マンションである。



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