中国と習近平 その奇怪な正体 [特別座談会]橋爪大三郎×富坂聰×阿古智子

[ptitle]
ガチンコでアメリカに勝負を
かけはじめたこの国は、
私たちの世界をどう変えていくのか

我々には我々の道がある。邪魔をするな。指図するな――。コロナ禍をものともせず肥大化を続けるこの国は、ついに巨大な野望を隠さなくなった。このままでは、日本も飲み込まれるかもしれない。

もはや一線を超えた

富坂:「教師爺」という言葉をご存知でしょうか。最近、中国の政府関係者やメディアがアメリカ批判によく使う言葉で、「先生のような上から目線」という意味です。

 3月18・19日にアラスカのアンカレジで行われた米中外交トップ会談では、中国共産党中央政治局委員である楊潔チ(ようけつち)氏が16分にわたり「中国には中国流の民主主義がある」「アメリカは世界の代表ではない」「上から目線でアメリカのやり方を押し付けるな」と声を荒らげ、世界を驚かせました。



会員の方は