今だから明かせる 志村けんさん「最後の秘話」に涙する

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あれから1年が経つのですね

故人には「お父さん」と呼ぶ友人がいた。二人は絶えず連絡を取り合い、宴席を共にし、仕事の悩みや老後の夢まで語り合っていた。20年来の親友が見た、孤独なコメディアンの本当の素顔とは――。

真夜中に鳴った電話

 およそ1年前、'20年3月16日の深夜のことだった。男性の携帯電話が鳴った。枕元で光った画面には「志村」と表示されている。寝惚け声で電話に出ると、相手は小さい声でポツリと言った。

「お父さん。寿司を食べたんだけど、味がしないんだ」



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