[巻頭大特集]悔いなき大団円の迎え方【第1部】60歳すぎたら、70歳すぎたら「人づきあい」を整理する

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「断絶する勇気」とともに、
人生のゴールを迎える

嫌われないようにと、他人ばかり気にして生きる。そんな生涯を送っても「自分らしい人生だった」と胸を張ることはできない。身近な家族から昔の同僚まで、関係を断つ勇気を持つときがきた。

【1】
実家も墓も、これでお別れ
親戚づきあいをやめたら、
こんなに楽になった

「いくら就職祝いでも、5万円は出しすぎだと思いますけど」

「そんなことない。いつも百貨店の上等のお中元を貰っているんだから、ここで返さないと」

 1年前の春、都内在住の中村清さん(65歳・仮名)夫妻は、とある問題に頭を悩ませていた。弟の正さん(58歳・仮名)の長男が、大学を出て就職をした。甥へのお祝いにいくら包むかで、夫と妻の意見が分かれた。



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