1971年――今から50年前、日本人が本気で生きていた時代

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大特集
我々は何を間違えたのか

『8時だョ!全員集合』/朝ドラ『繭子ひとり』/ザ・タイガースの解散/尾崎紀世彦『また逢う日まで』/横綱・大鵬の引退/ジャンボ尾崎の初優勝/ベトナム戦争の泥沼化/成田空港闘争/四大公害病の社会問題化……

望めばなんでも手に入る、そんな時代ではなかった。人々は限られたモノや情報を頼りにひたむきに生きていた。今の時代には失われた本当の豊かさだった。半世紀前の日本に戻ってみよう。

歌謡曲時代の幕開け

 1971年は国民的人気を誇っていたグループ「ザ・タイガース」の解散で幕を開けた。ジュリーこと沢田研二率いるタイガースが日本武道館で解散コンサートを開いたのは1月24日だった。当時、女性週刊誌『ヤングレディ』の2月8日号では、「さよならタイガース/1万人が泣いた3時間の狂乱」という特集が組まれている。



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