感動インタビュー もっと、あなたを見ていたかった 長男(蟹江一平(37歳))が明かす「蟹江敬三を父に持って」

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役者一筋に生きた父、その不器用な生き方がいま心に沁みる

「情けねぇな」――死の直前、父が息子に残したのは、そんな言葉だった。仕事にすべてを懸けた父の背中を見て育ち、反発しながらも、同じ道を選んだ。長男・蟹江一平が、本誌だけに心の内を語る。
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「父は『ひたむきに生きる』というモットーそのままの人生を歩んだ人でした」
かにえ・いっぺい/ '76年、東京都生まれ。高校卒業後、'98年に劇団青年座へ。映画『劔岳 点の記』の好演が評価された。姉は文学座所属の女優・栗田桃子

二人きりのドライブ

 10年前に実家を出て独立してから、父と話すことは滅多にありませんでした。母とはたまに電話で近況報告をしていましたが、お互い大人の男ですし、しかも父は普段から無口。仕事ぶりもテレビを見て知る程度。それが、昨年末、病気が発覚したために、僕は父と初めてゆっくり話をする機会を得ました。



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