いまこそ 昭和の男の「覚悟」に学べ

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巻末大特集

近頃、ひ弱なヤツが増えていませんか

我慢強くて、腹が据わって、温かくて優しい

司馬遼太郎/高倉健/土光敏夫/渥美清/関根潤三
ジャイアント馬場/宍戸錠/高坂正堯/野村克也/小倉昌男
谷啓/升田幸三/鶴田浩二/田中角栄/坂本九/城山三郎

敗戦後の焦土と化した日本を生き抜き、高度経済成長期の荒波を乗り越えてきた男たちは、肝の据わり方が違っていた。彼らはいったい何を考え、「昭和」という時代を歩んできたのか。

司馬遼太郎(作家)
自分がなぜ生き残っているか、
ずっと考えるんだ

 国際公共政策研究センター理事長の田中直毅さん(75歳)には、忘れられないはがきがある。

 時は'80年代末、田中さんは経済学者として、北海道新聞で連載を持っていた。ある日、連載の担当者から田中さん宛にはがきが届いていると連絡があった。送り主は、なんとあの司馬遼太郎さん('96年逝去、享年72)だった。新聞社に受け取りに行くと、細かく何回も何回も修正の入ったはがきが届いていた。



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