だから、人は間違える

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呆れる、嗤える
あのとき、新聞・テレビ・学者がやっていたこと

少子化を求め、原発を持ち上げ、北朝鮮を絶賛し、小選挙区制を待望し、民主党政権を渇望した当時の30の記事を読みなおす

たとえ虚構だとしても、マスコミが賞賛し、権威のある人たちが「正しい」と言えば、人は信じ込んでしまうもの。同じ過ちを冒さないために、過去を検証しよう。

【1】
「子供は2人が限度」(毎日)、「地球は満員」(朝日)
1970年代、「少子化」は「国是」だった

「食糧・資源が枯渇する」

 少子高齢化が進む昨今の日本にとって、出生率の改善は、国の存亡に関わる課題となっている。ところが、'70年代前半の日本(当時の人口は約1億人)は、「出産を抑制し、人口を減らす」という、現在とは正反対の方向を目指していたのを覚えているだろうか。

 '74年4月に政府の諮問機関である人口問題審議会が、「日本人口の動向」をまとめ、「子供は2人以上生むな」と提言。7月には日本初の「人口会議」が開かれ、「少子化」は「国是」(国の方針)であることを明確にした。



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