週現『熱討スタジアム』第383回 布施明『シクラメンのかほり』を語ろう 今週のディープ・ピープル 小椋佳×増田俊也×富澤一誠

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♪真綿色した シクラメンほど
小椋佳の名を世に知らしめ、
1975年の年末を席巻した大ヒット曲

大ヒットを出せずにいた布施明と謎の「銀行マン」小椋佳。2人の才能が生みだした作品はミリオンセラーを記録した。つい口ずさんでしまう冬の名曲に迫る。

新しい時代を感じた冬

富澤:年の瀬も近づき、花屋の店先にシクラメンの鉢植えが並ぶ季節となりました。毎年この時期になると思い出すのが布施明の『シクラメンのかほり』(以下、『シクラメン』)です。

 前年'74年の暮れには、吉田拓郎が作った『襟裳岬』がレコード大賞をとっています。そして'75年は小椋佳さん作詞作曲の『シクラメン』と、2年連続でフォーク畑のミュージシャンの書いた曲がレコード大賞をとった。それは即ち、若者の音楽だったフォークソングが体制側に認められた瞬間と言っていいでしょう。



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