1970年秋、僕の記憶

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週現センチメンタル・ジャーニー
あれから50年目の秋がやってくる

安保闘争も万博も終わり、
映画館でソフィア・ ローレンの『ひまわり』を君と観た。
三島由紀夫が自死し、
『戦争を知らない子供のたち』が街に流れ、
玉の海が2場所連続優勝を遂げた。
『伽耶子のために』を一人で読んでいた僕はいま……

新たな時代に突入したと感じたあのとき、映画に音楽、小説と、あらゆる分野で傑作が生まれた。そしていまも鮮明に思い出せる衝撃的な事件や出来事。振り返れば昭和45年の秋は特別な時間だった。

ひまわりが揺れていた

 1970年秋。うだるような夏が過ぎ去り、移ろう季節の只中にいた50年前。若者たちは岐路に立たされていた。



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