令和2年度 講談社 本田靖春 ノンフィクション賞(第42回)受賞作品
社会 | 2020.09.02 |
今回の受賞作は、ルポルタージュ、伝記、体験記などのノンフィクション作品で、単行本、新聞、雑誌などに'19年4月1日より'20年3月末日までに発表されたものから選ばれました。選考委員は魚住昭、後藤正治、最相葉月、中沢新一の4氏です。本年度の候補作品は受賞2作品のほか、竹中明洋『殺しの柳川 日韓戦後秘史』(小学館)、常井健一『無敗の男 中村喜四郎 全告白』(文藝春秋)、濱野ちひろ『聖なるズー』(集英社)、森功『官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪』(文藝春秋)の4作品でした。
受賞作品
ふくしま原発作業員日誌
イチエフの真実、9年間の記録
(朝日新聞出版)
片山夏子
ふくしま原発作業員日誌
イチエフの真実、9年間の記録
(朝日新聞出版)
片山夏子
片山氏 受賞のことば
「原発で働いていると知られれば、保育園の孫たちが放射能を持ってくるといじめられるのではないかと思うと、怖くて言えなかった」。東京電力福島第一原子力発電所で事故前から働く56歳の地元作業員に会ったのは2013年。「それに低賃金で過酷な労働の状況を考えると胸を張れない」と彼はうつむいた。
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