ちあきなおみと藤圭子
芸能 | 2020.08.04 |
特別読み物
本物の「歌姫」がいた時代
1969年、ふたりはデビューした。明るさと暗さが同居したあの時代、
どこか深い影がつきまとう歌声の情念に、自分の心を重ね合わせた。
歌に込めた激情と圧倒的な歌唱力。特別な才能を持つ歌手がふたり、偶然にも同じ時代に現れた。七色の声音を持つちあきなおみと重くズシンと心に響く藤圭子。あの時代、彼女たちは強く共鳴した。
本物の「歌姫」がいた時代
1969年、ふたりはデビューした。明るさと暗さが同居したあの時代、
どこか深い影がつきまとう歌声の情念に、自分の心を重ね合わせた。
歌に込めた激情と圧倒的な歌唱力。特別な才能を持つ歌手がふたり、偶然にも同じ時代に現れた。七色の声音を持つちあきなおみと重くズシンと心に響く藤圭子。あの時代、彼女たちは強く共鳴した。
米軍キャンプでの営業
その日、会場となった東京宝塚劇場(現・東京宝塚ビル)に、とりわけ異彩を放つふたりの歌手が並んでいた。
銀色のドレスを纏ったちあきなおみ(当時23歳)と、漆黒の衣装に身を包んだ藤圭子(享年62、当時19歳)だ。
銀色のドレスを纏ったちあきなおみ(当時23歳)と、漆黒の衣装に身を包んだ藤圭子(享年62、当時19歳)だ。
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