追憶の1970年代 あの頃、読んだ本は忘れない

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特別企画

自分が何を考えていたのか、もう思い出せない。読んでも本当はよくわからなかったけど、友人と朝まで議論した。愛とは何か、人生の意味とは、世界はどうあるべきか。振り返ると気恥ずかしい日々の記憶。やがて学生運動の季節が終わり、村上春樹、村上龍が登場。私も君も大きく変わってしまった――。

時には喧嘩にまでなった

「どうして人間は生きているのだろう。なぜ死んでいくんだろう。若い頃は人生に迷い、ただ彷徨(さまよ)っていました。だからこそ、その答えが書かれているんじゃないかと、本を読んだんです。



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