最後は一人になることを忘れていませんか

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GW合併号
特別企画2

人は見たいものしか見ない。
でも現実は容赦なくやってくる

思いがけず伴侶に先立たれ、これまでの日常が崩れ去る――想像したくもない未来だが、「その日」が来たらどう生きていけばいいのか。悲しみや孤独に押しつぶされず、晩年を心穏やかに過ごすには。

【Ⅰ】
連れ合いと一緒に死ぬことはできません

現実と向き合うのを避けた

「主人が余命半年のがんだということは、本人はもちろん親戚にも明かしませんでした。それが主人の幸せだと考えて、嘘をつき続けたのですが、結局のところ、私自身が『主人はもうすぐ死ぬ』という現実から目を背けたかっただけなのです」



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