[近鉄バファローズの1989年]仰木マジック、届かなかった「あと1勝」

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シリーズ
あの日、あの時

監督を男にする――日本一経験ゼロの弱小球団が盟主・巨人に挑んだ

現役時代は、野武士軍団・西鉄きっての遊び人。スキャンダルを心配され、18年間コーチ稼業に専念していた男はしかし、監督の座についた途端、その類まれなる人望で、チームを闘う集団へ一変させた。

金村、山下が振り返る

「悔しさと、負けん気がないまぜになって、皆が燃えていた。あれは仰木さんと僕たちの、2年がかりのドラマでした」

 '89年、近鉄が9年ぶりとなるパ・リーグ制覇を果たしたシーズンを、当時の主力だった金村義明は、こう振り返る。



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