ときどき無性に大原麗子に会いたくなる

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新シリーズ
月日は流れて

あの優しい声で癒やしてほしい

どうして彼女の言葉や仕草にこんなにも惹きつけられてしまうのだろう。可愛らしくて、色っぽくて、どこまでも純真。他の誰にも似ていない唯一無二の女優、大原麗子こそが僕たちのマドンナだった。

少し愛して、長く愛して

「姉が'09年にこの世を去って、10年以上が経ちました。彼女はいま東京・世田谷区の妙壽寺(みょうじゅじ)に眠っています。現在でも多くのファンの方々がお墓を訪れ、献花してくださいます。本当にありがたいことです。

 姉が女優を目指したのは、小学校6年生のときでした。学校の学芸会で『パンドラの匣(はこ)』という劇の主役に抜擢(ばってき)されたんです。彼女なりに一生懸命に演技をし、劇が終わった瞬間に大きな拍手が巻き起こりました。あの時、あの場所で彼女の人生が決まったんです。生前、何度も『学芸会での喝采(かっさい)が私の原点なの。あの感動はずっと忘れないわ』と語っていました」



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