[総力企画]夫婦の認知症はなぜ「うつる」と言われるのか

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超高齢社会が生んだ病の真実

ふたりで築いてきた暮らしと関係が一変する

夫が認知症に、妻が認知症に。あなたが直面することのすべて

夫婦の情があればこそ、自宅で看取りたいという気持ちは強いはず。だが皮肉にも、結びつきの強い夫婦ほど、介護で泥沼に陥っていくのだ。

【1】
これが本当に私の妻、私の夫なのか
親の介護とはまったく違う現実

妻が他人になっていく

「明るくて働き者だった妻は、2〜3年前から、物忘れや見当違いな会話をするようになり、日に日にこれまでとは様子が変わっていきました。

 いつも身ぎれいにしていたのに、風呂に入るのを極端に嫌うようになり、入浴を勧めると一度は風呂場に行くのですが、すぐに戻って来て、『もう風呂に入った』と言い張る。何日も同じ服を着るため、ツンとしたにおいが鼻につくのです。

 認知症かもしれないとの疑いが脳裏をよぎっても、夫婦のあいだでは言い出せない。私自身、想像以上にうろたえ、認めたくない気持ちが強かったのかもしれません」



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