東京土地物語 第13回 若きエリートが集まる清澄白河の現在

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欲望と記憶が刻まれて

材木と倉庫の町が大人気エリアに

駅名は耳にしても、一回も行ったことがないという人も多いかもしれない。都心にアクセス至近かつ、アートやコーヒーなど「おしゃれな雰囲気」が、近ごろの若者の心をつかんでいるのだという。

平井康章(ノンフィクションライター)

「意識高い人」が住む街

「清澄白河(きよすみしらかわ)」と聞いて、その場所をすぐに思い浮かべられる人は、東京でも少ないだろう。

 この街は戦前に「深川区」とされていた江東区北西部に位置し、その呼び名は'00年に都営大江戸線の駅が開業する際、近隣の「清澄」と「白河」というふたつの町名をつなげて生まれたものだ。



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