緊迫の北九州 警察vs.暴力団「血の最終決戦」が始まる

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ホステスは顔に手榴弾を投げつけられ、元マル暴刑事は至近距離で銃撃された

長年続いた暴力団同士の抗争が収束し、静けさを取り戻したかに見える北九州。しかし水面下では、警察が「組織壊滅」を旗印に動き、空気は張りつめていた。不安の中で、市民は恐怖に震えている。

ジャーナリスト 長谷川 学

機動隊員300人が集結

 銃撃された福岡県警の元警部(63歳)は、北九州市小倉南区の閑静な住宅地に住んでいた。

 3月20日早朝、私は自宅前で元警部が再就職先に出勤するのを待った。不審者と思われないよう、ノートとボールペンを持って、取材であることをことさらアピールした。



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