イチローはどこで自分には「人望がない」と感じたのか

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天才の心象風景を読む

引退会見で自ら名言

原監督や工藤監督、緒方監督にもあるわけではない。どこで彼は「監督は絶対無理」と言い切るほど傷付いたのか

将来の「イチロー監督」の登場は野球ファンなら誰もが期待するところだ。だが、会見を見る限り、本人は自分には務まらないと考えているようだ。天才が、そう思い詰める陰には、いったい何があったのか。

師・仰木彬という理想

「監督は絶対無理ですよ。"絶対"がつきますよ。人望がない。本当に。人望がないですよ、僕」

 3月21日、イチロー(45歳)の引退会見でとりわけ印象的だったのが、この発言だ。



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