テレビ視聴率60年史

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特別企画
みんなが見ていた
いつもテレビが友達だった

紅白歴代最高は'63年の81.4%。力道山×デストロイヤー64.0%('63年)、
ビートルズ日本公演56.5%('66年)、アポロ11号発射43.8%('69年)、
三菱重工爆破事件41.8%('74年)、猪木×アリ38.8%('76年)、
森進一・森昌子の披露宴45.3%('86年)、昭和天皇の大喪の礼44.5%('89年)、
高橋尚子の金メダル40.6%('00年)、夕飯時に生中継された豊田商事会長刺殺事件31.9%('85年)ほか

「皇太子・美智子さまご成婚」('59年)から始まった茶の間の歴史

見ているだけで、決定的瞬間に立ち会えた感覚になれた。テレビの強みは生中継の臨場感。視聴率30%を優に超え、時代を映してきた番組たちを振り返ると、それはそのままニッポンの歴史になる――。

渥美清が紅白に登場

 1959年4月10日。街頭テレビの前には人だかりができ、推定1500万人が釘付けになった。

 皇太子(今上天皇)と美智子さまのご成婚の日である。午後2時すぎ、お二人は宮内庁の正面玄関で馬車に乗り、祝賀パレードがスタート。この中継のために、NHK、民放合わせて100台のテレビカメラと1000人のスタッフが動員された。手を振る美智子さまの笑顔、この映像から日本のテレビの歴史が始まった。この日に合わせて、テレビの受信契約は爆発的に伸びたのだ。



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