[医療健康大特集]病気を見つけない幸せもある

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「死ぬまで幸せに」でも、どうやって?
病院の「過剰検査」で病気を悪くする人も多い
なんでもかんでも調べればいいというものではない

「早期発見、早期治療が大切」と世間では声高に叫ばれているが、果たして本当にそうか。一生懸命、検査を受けて、異常が見つかれば病気に怯える。そのほうがよっぽどつらい生き方かもしれない。

がんとの闘いの果てに

 肺がん治療薬「タグリッソ」で52人が死亡。

 2月28日、こんな情報が飛び込んできた。製造販売元のアストラゼネカが、抗がん剤のタグリッソを使用した患者を追跡調査したところ、約2年半の間に複数の死亡者が出ていたことが判明。原因の多くは副作用の「間質性肺炎」だった。タグリッソは日本では'16年に承認された新しい抗がん剤だ。どんな薬なのか。

 慶応大学医学部・腫瘍センター特任教授の西原広史氏が解説する。



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