柔道金メダリスト・斉藤仁「天国の父へ届け」2人の息子の物語

[ptitle]
54歳で急逝

涙なしには読めない

誰よりも強く、厳しかった稀代の柔道家がこの世を去って4年。遺された息子たちは、時に戸惑いながらも「柔の道」を歩み続けてきた。胸に刻まれていたのは、病床で父が伝えた「最期の言葉」だった。

父に捧げる優勝旗

 昨年の7月24日、高校柔道三大大会のひとつ「金鷲旗(きんしゅうき)高校柔道大会」の決勝戦が行われた。

 駒を進めたのは国士舘(東京)と天理(奈良)。名門同士の団体戦は一進一退の攻防になった。天理はついにこの大会で初めて、国士舘の大将を引きずり出す。



会員の方は