週現『熱討スタジアム』第313回 大杉漣を語ろう 今週のディープ・ピープル 津田寛治×吉田多喜男×篠崎誠

[ptitle]
ヤクザを演じても、
刑事を演じても、
男の哀しみが溢れてくる

稀有な役者だった。ただじっとたたずんでいるだけで、悲哀がにじみ出て、物語にぐっと奥行きが生まれた。いまだに、画面の中にあなたの姿を探してしまう。

「大杉! 何でなんだ」

篠崎:大杉蓮さんがお亡くなりになってまもなく1年が経ちますが、いまだに実感がわきません。大杉さんが制作・主演した映画『教誨師』に私の立教大学での教え子たちがインターンとして関わっていました。当時、完成したばかりの同作を見て、「『大杉さんに出てください』と言える自分の企画を早く考えなくては」と思っていた矢先に訃報に接して、思わず呆然としました。



会員の方は