野村克也「沙知代よ、君がいない毎日は本当につまらなくて」

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あれから1年、ノムさんの悲しい告白

どんな夫婦にも、やがて離別の日はやってくるもの。球界屈指の愛妻家だったこの人も、その現実に直面した一人だ。妻の一周忌を目の前に、いま何を思い、どう生きているのか。ありのままを語る。

何もできない男が独り

 妻・沙知代が虚血性心不全で倒れ、85歳でこの世を去ってから、早いものでもうすぐ1年になる。

 だだっ広い家で独り過ごしていると、ふとした瞬間に、あの日のことを思い出す。

 忘れもしない昨年の12月8日、寒い日だった。



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