親とあなたの認知症 これだけは知っておくべき

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緊急特集
65歳以上の5人に1人、なってからでは遅い

暗証番号がわからなくて、
お金がおろせないとき
どうしたらいいのか

認知症になれば、老親本人もよくわからないままに、ある日トラブルに巻き込まれるかもしれない。しかし、役に立つ知識を持っていれば、万一のときも冷静に行動できる。

親の診断書持参で交渉を

「一人暮らしをしていた84歳の父親から狼狽(ろうばい)した声で電話があったんです。『銀行にいる。キャッシュカードの暗証番号が思い出せない』って。書き残していないし、思いつく数字をいくつか試してもダメだったと」

 埼玉県在住の65歳自営業男性Aさんはそう語る。後日、Aさんの父親は軽度の認知症と診断された。長男のAさんが同居して面倒をみていたが、半年が限界だった。



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