佐藤優のインテリジェンス・レポート プーチンは「世界のルール」を変えるつもりだ

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ロシアの強硬姿勢で、ついに武力衝突が勃発!

戦後65年以上、危ういバランスの上に築かれてきた国際秩序。それを破ったのは、やはりこの男だった。武力で領土を勝ち取る「帝国主義」の時代━━ここから先、今までの常識はもう通用しない。

世界史に残る大事件だ

 プーチン大統領が、3月18日にクリミア半島の併合にあたって行った演説は、驚くべき内容でした。ロシアは自国の力を過大評価している。それどころか、一方的に国際秩序を変えられる、そう信じているとしか思えません。

 そのことは、アメリカに対する挑発的な言辞にはっきりと表れています。プーチンは「アメリカ人よ、あなたがたはアメリカ建国の時、民族自決権にもとづいて独立を宣言したのではないか」「同じことをクリミア人が言うと、文句をつけるのか」、さらには「東西ドイツの統一のときも、アメリカは民族統合を認めたではないか」と述べている。


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