何者か? 名門パナソニック27万人の命運を握る弱冠40歳の副社長

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津賀社長が再生を託した男に直撃インタビュー

巨艦・パナソニックが変わろうとしている。キーマンはひとりの男だ。「イノベーションの量産化」をスローガンに、シリコンバレーからビジネス改革の指揮を執る馬場渉氏に、改革のすべてを訊ねた。

聞き手 田原総一朗

異例の大抜擢

 2017年4月、パナソニックが発表した人事は、内外から驚きをもって迎えられた。人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)技術を活かしたビジネスモデル創出のため、ビジネスイノベーション本部を創設。その副本部長に、外資系企業「SAP」の幹部・馬場渉氏を招聘(しょうへい)したのだ。まだ39歳だった馬場氏は、米国法人副社長も兼務し、「イノベーションの量産化」を、シリコンバレーの研究所から指揮することになった。津賀一宏社長は「外部の血を入れて会社を変えたい」と、異例の抜擢の背景を明かしている。



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