ドキュメント 大塚家具 最終局面へ

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お家騒動からわずか3年

そして、みんな去っていった

どんな大企業でも、一度歯車が狂えば取り返しのつかないことになる。ましてや血縁でこじれればなおさらだ。「身売り」秒読みの大塚家具が演じてきた、日本経済史に残る「父娘ゲンカ」の末路とは?

まだ、辞めたくない

 8月14日、15時15分。大塚家具が発表した上半期決算は、目を覆うばかりの大惨事だった。

 3期連続の大幅な減収減益、赤字は20億円にのぼった。2015年には100億円以上あったキャッシュが20億円にまで減り、大手企業では異例の「ゴーイングコンサーン注記」の記載もあった。これは、「このままの業績が続けば、会社が潰れるかもしれない」という危険なサインである。



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