誰が喜ぶ?「働き方改革」わが社の場合

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電通・三菱UFJ銀行・三井住友海上・パナソニックほか

夜10時で全館消灯→「点灯係」が電気を点けて回る
人事部が退社勧告→残った仕事は管理職が尻ぬぐい

安倍内閣が最重要課題に位置づける「働き方改革」。各企業は競うように業務時間短縮に取り組んでいる。だが、物事はやっぱり簡単にはいかないもので、現場からは戸惑いの声ばかりが聞こえてくる。

わずか10秒で元通り

 6月中旬の平日、午後10時。東京都港区赤坂にある、39階建ての高層ビル・赤坂Bizタワーのうち、博報堂グループが入居するフロアーの電気が一斉に消えた。

 ところが、数秒も経たないうちに各フロアの電気がパラパラと点きはじめる。そして、10秒も経たずして、すべての明かりがふたたび煌々と灯った。その後、午前0時、午前2時にも、消しては点けての同じ光景が繰り返された――。



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