本誌特派記者の現地レポート 新聞・テレビが報じない 米朝会談の「真実」

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トランプ・金正恩は何を語り、何を語らなかったか

遂に実現した「世紀の会談」。2大巨頭の握手の裏で、舞台となったシンガポールでは、両国の思惑が蠢(うごめ)いていた。米朝の握手は日本に何をもたらすのか。現地の「生の姿」をお伝えする。

近藤大介(本誌編集次長)

金正恩の手は震えていた

「モドゥンゴスル イギョネゴ イチャリカジ ワッススムニダ」

 6月12日午前9時4分、シンガポールの外島セントサにある高級リゾート「カペラホテル」3階の柱廊の前に、右手からトランプ大統領が、左手から金正恩(キムジョンウン)委員長が現れ、中央でガッチリ握手を交わした。二人は12秒間、互いに見つめあったまま手を離さなかった。



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