妻の目を盗んでテレビかよ 第392回 「テレビ」のコラムだけれども

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文 福田雄一 構成作家
 僕は本当につまらない人間だ。映画の撮影に突入して、このコラムを書いていると痛感する。そりゃあ、毎度、痛感する。なぜならば、映画での撮影のことはほぼ一切書けない。出演者やロケ地といった、口外が禁じられている映画の内容が含まれているからだ。するとだ。瞬く間にこのコラムに書くことを失う。泊まり込みのロケにもなると、このコラムの十八番である「妻への愚痴」すら吐けなくなる。なぜなら、会わないから。



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