天才・ビートたけし 71歳の選択

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事務所独立、18歳下の愛人とともに「終活」へ
非常識?それとも応援しますか?

芸人のトップを走り続け、映画界では世界のキタノとなった。そんな男が、人生の終盤で求めたのは「気の置けない愛人と過ごす心の安らぎ」だったのか。突然の独立劇の裏にあるたけしの心情を探った。

愛人の居場所をつくった

「たけちゃんには、たったひとことこう言いたいね。『バカやろう。格好いいじゃねぇか』と」

 こう明るく話すのは、浅草にある居酒屋「くじらの店 捕鯨船」の店主・河野通夫(こうのみちお)さん。ここはビートたけしが駆け出しのころから通う馴染みの店だ。河野さんも元芸人で、たけしの一つ先輩にあたる。たけしはいまでもたまに店に来ると「これで若いヤツに食わせてやってくれ」と言って30万円を置いていくという。



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