大和ハウス・芳井敬一社長

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まさに究極の叩き上げ
神戸製鋼ラガーマンが32歳で転職、
トップに上り詰めるまで

大事なときにいつも怪我、事故……。苦しいときほど、それでも前のめりで突っ走ってきた。ラガーマンもサラリーマンも山あり谷あり。いくつもの偶然がなければ、この椅子に座ることはなかった。

昼間は仕事、夜はラグビー

 それは1988年8月、雨の降る夏の暑い日だった。仕事帰りに車を運転していたその男は、濡れた路面を走ってくる後続車から追突された。自身の車も前の車に突っ込むほどの衝撃。グシャッと音が鳴る。男は椎間板が潰れ、体の左半身に力が入らない。後で医師に聞かされたところでは、当たる場所があと少しずれていたら半身麻痺になっていたというほどの大怪我だった。



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