病気ではなく、老衰で亡くなる人が日本一多い 神奈川・茅ヶ崎「最期は自宅で」を叶える街の秘密

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●大きな病院は少ない
●医療費が全国平均より14万円も安い
●坂が多い地形
●海も山もある
●自転車保有率が高い……

神奈川県南部にある海沿いの街・茅ヶ崎。ここでは「幸福な死」の代名詞、老衰で息を引き取る人が多い。どうすれば、そんな穏やかな最期を迎えられるのか。街の風土、制度、文化に、ヒントを探る。

小さなクリニックが多い

 冬にしては暖かい日差しの中、茅ケ崎駅の南口を出ると、目の前に広々としたバスロータリーがある。都心に比べて空が広い。脇には書店や歯科医院が並び、バスの停留所では3人の高齢女性が会話を楽しんでいた。



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