国税に勝った男がスクープ告白 「マルサは突然やってきた」

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1億3200万円の脱税容疑から一転、無罪に八田隆 クレディ・スイス証券元部長

職を失った。友人も去った。泣き寝入りすれば気持ちは楽になる。それでも、意地とプライドを懸けて争う道を選んだ。相手は日本最強の調査機関。ボロボロになって戦い抜いた元証券マンの闘争記。

誰にでも起こりうる

 確定申告シーズンも終わりますが、この時期になるとマルサ(国税局査察部)や東京地検特捜部の取り調べを思い出して、嫌な気持ちが蘇ります。

 私はかつてクレディ・スイス証券(以下CS)に務めており、普通の会社員がそうであるように、会社からの給与は当然、源泉徴収されているものと思っていたし、税理士に頼んで確定申告もしていました。

 それなのに、突然マルサがやってきて、私が故意に「脱税」をしたとして、その日から5年以上も犯人扱いされることになりました。

 私がいくら脱税する意思などないと説明しても、国税の査察官たちは「故意でやった」と聞く耳を持ってくれません。挙げ句の果てに、東京地検特捜部に起訴されて、長い裁判闘争を強いられる地獄の日々を強制されたのです。



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