[感動秘話]爆弾テロから部下を守れ! 誇り高き「山一マン」の物語/ノンフィクション作家・清武英利

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20年前、山一證券経営陣は会社を守れなかった。
だが、会社のために命を賭けた社員が確かにいた

火中の栗を拾いに行く赴任だった。だが、まさか爆弾テロに遭遇し、脱出劇を経験することになるとは――。ある山一社員の回顧から浮かび上がってくるのは、会社を救うために闘った男たちの姿だ。

もう1つの「NYテロ」

 企業は、働く人々の情熱と責任感によって成り立つ側面があり、社員たちにしばしば非情な献身を求める。山一證券の場合、経営破綻した1997年に、その傾向は顕著に現れ、何人もの関係者が社業に絡んで犠牲になった。



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