「伊勢丹」の憂鬱 拡大路線だった社長交代から半年余りさまよえる「百貨店の雄」

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ビジネスマン必読

外国人観光客はダマせても、日本人客が戻ってこない

髙島屋、大丸・松坂屋、ほかの百貨店は業績を立て直しつつある。でも、なぜかウチだけはうまくいかない……。伊勢丹はどうして「ひとり負け」しているのか。同社の挑戦、失敗、苦悩の実態に迫る。

漬物の隣りで服を売る

 JR松戸駅の西口を出て3分ほど歩くと、白い壁に青い窓ガラスの美しい11階建ての建物が見えてくる。伊勢丹松戸店だ。

 休日の午後、それなりに賑わっている1階の化粧品売り場を抜けてエスカレーターに乗り、5階の紳士服売り場を目指す。



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