[集中連載]激変! 2028年のニッポン 第2回「クルマはすべて『完全自動運転』 そのとき消えるモノ、なくなる職業」

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渋滞も、信号も、自動車保険も、タクシー運転手も、整備士も

前特集ではAIが我々の働き方を変える未来を考えたが、同様に自動運転も大きく生活を変革する技術になる。事故が起こらず、マイカーもいまほど必要とされないクルマ社会ではなにが起こるのか。

ハンドルは「飾り」になる

 大量生産技術を確立させ、庶民にも手が届くようになった初の大衆車「T型フォード」がアメリカで開発されたのは1908年のことだ。それから110年が経とうとしているいま、自動車業界は大変革のときを迎えている。

 自動車国内生産台数世界一の中国が、環境保護を理由として将来的にガソリン車・ディーゼル車の販売を禁止することを検討する、という驚きの方針転換を示した。イギリス・フランスも2040年までにEV(電気自動車)の全面普及を目指すとしていて、既存のクルマ社会とはまったく違う、はるかに進歩した姿を想像している。



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