「日野原重明、渡瀬恒彦、松方弘樹……」愛弟子、親友、仕事仲間が明かす あの人がくれた「宝物の言葉」

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特別企画
もう一度、あなたに会いたい

惜しまれつつもこの世を旅立っていった著名人たち。しかし、今もその遺志はそばにいた人々の心の中で脈々と生き続けている。

日野原重明
「医者にできることは、実は少ない」
/川嶋みどり(看護師)

 先生のお話はいつも新鮮で目を開かされることばかりでしたが、中でも印象的だったのが「医者にできることは、実は少ない」という言葉です。医師として最善を尽くすことは当然だし、医学の進歩に向けた努力は怠ってはいけないけれど、それを過信してはいけない。「医療従事者は、常に謙虚でなければならない。その上で患者さんに何ができるのかを常に考えなさい。そのことが何より重要で、それこそが医療や看護の本質なんです」と。医師の立場でこれは簡単に言えるものではありません。



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