[二宮清純レポート]梨田昌孝・東北楽天ゴールデンイーグルス監督「弱くても勝つ」技術

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年俸総額は、ソフトバンクのわずか2分の1。それでも、楽天は優勝に向けてひた走る。「今ある戦力で最高の結果を出す」――。率いる球団を必ずリーグ優勝に導いてきた名将がその流儀を語る。


想定外の開幕戦

 熟思黙想の一手だった。2番カルロス・ペゲーロ。外国人の強打者を2番に置くのは、この国の野球においては”非伝統的な手法”である。

 3番ゼラス・ウィーラー、4番ジャフェット・アマダー。ズラリと並ぶカタカナ名。開幕カードのオーダーだ。開き直ったのではない。指揮官は腹をくくったのだ。



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