早実・清宮幸太郎「18歳の青春」

[ptitle]
特別ノンフィクション

野球のこと、将来のことを本人が語る

次は何を見せてくれるのか――。こんなに楽しみな高校生はいない。夏だけでなくこの「秋」も、主役はこの男だ。だが本人はいたって冷静に、淡々と語る。まるで自分に言い聞かせているように。

ノンフィクションライター
柳川悠二

「借りは返さないと」

 高校野球の話題を独占する早稲田実業の怪物には、本塁打に対するこだわりがまるでない。

「ホームランの記録は二の次。チームが勝てばそれでいい。ヒットの延長がホームラン。トレーニングの成果で飛距離は伸びているし、どこに飛んでもホームランにすることができる。これが一年の成長と思います」



会員の方は