有名企業から「被害報告」ぞくぞく ウチの社外取締役 まったく使えません!

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「オレオレ系」「ワタシワタシ系」社外取が増殖中

学者、弁護士に会計士、政府関係者……。ここ数年、会社の外から来た人たちが「取締役」に続々と就任している。経営の監視がその任務。だが、現実にはむしろ経営を混乱させる被害が続出している。

仕事の邪魔しかしない

 ある大手運輸系企業では、グローバル展開を加速させようとしていた時期、海外での知見が豊富な人材を求めて、外務省出身者を社外取締役に招いた。

 社外取締役の仕事は年に十数回の取締役会に出席することで、プロパー役員とは違った視点から経営に新しい風を吹かせることが重要な任務。

 当の官僚は東大卒のバリバリのエリート。外務省で出世街道を駆け上がった幹部だけに、プロパー役員たちの期待感も膨れ上がっていたが、「いざフタを開けてみたら、これがまったく使いものになりませんでした」と同社幹部は言う。



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