[大型連載]裁判官よ、あなたに人が裁けるか 第7回 裁判官たちの「第二の人生」はこんなに恵まれている 岩瀬達哉

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破格の退職金に安定した年金、
「天下り」もラクラク

裁判官は身分の上では官僚ではないが、その仕事がどんどん「お役所化」していることを、これまでの連載で触れてきた。そして彼らは、天下りという官僚の悪しき利得も、同じように享受している。

受け皿は三つある

 神ならぬ人が人を裁くという「聖職」にある、誇り高いはずの裁判官たちもまた、世俗的な欲望とは無縁ではない。任官中は、同期に遅れることを憂い、定年が近づいてくると、「第二の人生」に思いを巡らすものだからだ。

 元裁判官の弁護士は、定年が視野に入った裁判官の心理をこう解説する。



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